埼玉県立不動岡高等学校吹奏楽部第50回定期演奏会

日記

 15日、16日の2日間、いつもお世話になっている埼玉県立不動岡高校吹奏楽部の第50回定期演奏会にご一緒する機会をいただきました!

 本来は5月の予定だった演奏会。中止のリスクも常にあったなかで、開催まで漕ぎつけられて本当に良かったなと思います!

 個人的にも、聴衆としてですら半年ぶりのホール。ステージも7ヶ月ぶりでした。その反面、この2日間+2回のリハでいろいろなことがありすぎて、正直なところまだいろいろと消化しきれてません(笑)。いずれにせよ、慣れ親しんだ皆さんと、かけがえのない時間と空間とを共有できて幸せでした! ありがとうございました!

象的なシーンを思い出すだけでもキリがありません。

  • 1ヶ月足らずの準備期間での、ほぼフルサイズの定期演奏会(難曲もたくさん)
  • 1日目ですでに上出来だったところに、さらに2日目の劇的進化!
  • 1年生の演奏の見事さ
  • 過年度からさらに洗練されたポップスステージ
  • 部員のオリジナル・アレンジも!(フル編成! しかも響きがとても上質!)
  • 3年生呼名での1人1人の素敵な表情
  • 献身的な卒業生たち etc.

 もしかしたら、客観的に眺めている時間が長かった分、そしてプロセスも知っている分、私は様々な要素を最も味わうことができる立場だったかもしれません。

3年生の呼名。演奏会でもっとも印象的なシーンでした。 The introduction of graduating students, the most impressive moment in the concert.

 不動岡の皆さんとは、近年は、国際交流を中心に、何だかんだで年間10日以上は顔を合わせます。
 日頃からの極めて”自然体”な雰囲気や、(きっと海外での経験もあっての)土壇場での底力や対応力など、過年度も含めてバンドが培ってきた様々な力があってこそ成し遂げられた今回のステージだったと確信しています。

 私は、今回は《月明かりに香る円舞曲》という自作の小品を客演指揮させてもらいました。広東民謡を素材にした、香港のバンドのために書いた曲の日本初演でもありました。
 金子先生から「私の曲を何か」とのお話しをいただきましたので、せっかくなのでアジア絡みの曲を、そして不動岡高が訪問したマレーシアのイポーが広東語話者の華人が多い街であることなどを踏まえて提案した曲です。

 今の3年生とは、入部2ヶ月後からさっそくマレーシアのまさにイポーからのバンドの受け入れでお世話になって(いきなりバリバリ英語でのコミュニケーションでした)、その後、海外演奏旅行でももちろんご一緒して、その学年の皆さんと大切な日をご一緒できて本当に嬉しかったです!
 本番後の余興で、いろいろ声を掛けてくれたのも、部員の皆さんに受け入れてもらっているように感じられて嬉しかったです!

 このような社会情勢での演奏会開催にあたっては、顧問の金子先生はもちろんのこと、1人1人の部員や関係各位は、相当の覚悟や骨折りが必要だったことでしょう。そのご努力に心からの敬意を表します。でも、それを遥かに上回るものが得られる時間になりました! 高校生たちにとって、かけがえのない経験になったことでしょう。

 私としては、感性が比較的閉じ気味だった(ある種の防御反応でしょう)期間の直後に、このような濃密すぎる時間を過ごしたので、感情の受け止めがキャパオーバーな感覚でいます(笑)。私自身の出番はわずが5分でしたが、この先も忘れ得ない、とても印象的な演奏会のひとつになったような気がしています。

 YouTubeでライブ配信した映像のアーカイブも残っています(不動岡高校放送部の皆さんが素晴らしい形に仕上げてくださいました)。
 上記リンクは2日目のもの。高校生たちの瑞々しい姿をお楽しみいただけることと思います!

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