賀内隆弘『舞台の作法』

日記

賀内隆弘著『演奏会を成功させる「舞台の作法」』(音楽之友社)、発売日の今日手に取って、一気に読了してしまいました(笑)。

「実用書」でありながらも、爽やかな「感動」すら覚えました。

ひとつは、このような書籍が世に出るということ自体が、わが国の吹奏楽界が持つ「深み」があってからこそと思うが故です。「広がり」ではなく「深み」。諸外国でこの種の本が出ることはまず想像できません。

加えて、ABS秋田放送アナウンサーでもある賀内さんの、吹奏楽に対する視野と見識の広さが至るところに散りばめられていて、クスッと笑わせられたり、「そうそう!」と膝を打ったりと、数ページごとにいちいち強く共感させられるのです。

演奏技術についてはまったく触れられていない本ですが、この本を読むことで舞台上の演奏クオリティは間違いなく上がります。演奏会全体の印象も遥かに洗練されることでしょう。1団体に1冊、いや各団の指揮者、部長・団長、実行委員長、司会者etc.がそれぞれ持つべきmust buyの1冊です!

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