10月14~18日、四川省成都にて「ヤマハ体系吹奏楽指導者クリニック」が行われました。バンド数の増加に対し、指導者が不足している中国において、体系的な知識や技能を持った指導者を養成することを目的とした講習会です。
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北はハルピン、南は広州、西は新疆から、中国全土から普段は楽器講師をしている先生方や各地ディーラーのオーナーさんなどが成都に集まりました。5日間で奏法チェックや合奏の基本、さらには曲の合奏までとにかく一通り学ぼうという内容で、私はメイン講師を務めました。
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今回の大きな特徴は、参加者の皆さんに、最初の2日間、専攻とは異なる楽器で実習してもらい、初学者が直面する種々の問題を体感してもらうことを試みました。 事後のアンケートなどを見ると、大成功だったようです。ヤマハから試奏用楽器等の提供があってこそ成し得たことでもありました。
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3日目の朝には、ヤマハ管楽器特級技師の王健春先生によるメンテナンスの講座も。
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その後は専門の楽器に持ち替えて合奏。皆さんなかなか大らかで(笑)、最初は音がなかなか寄らない面もあったのですが、時間を掛けてチューニングをし、手拍子練習なども紹介しながら取り組んでいくうちに、少しずつ演奏がまとまってきました。
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4日目からは、少しずつ指揮者的な視点へ。 限られた時間なので、本当に「概論」という感じでしたが、スコアをどう読むかなどのをお話ししました。 「指揮を教える」なんて大それたことはできませんが、これまで講習会で教わった知識もシェアしました(4枚目の写真は「悪い例」の説明)。
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4日目の午後には、成都西川中学校を訪れました。 普段のレッスンとは少し違って、1〜3日目に取り扱った内容を、スクールバンドで実際にやってみての様子などを見てもらいました。生徒の皆さんは、少し大変だったかもしれません。 3枚目の写真、いかにも「訪問団」という雰囲気です(笑)。
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4〜5日目には、短時間ながら参加者全員に指揮台に上がってもらい、その様子を踏まえてTIPSを紹介するなどしました💡 今回は、全員に指揮してもらうことを優先しました。
モデルバンドは、成都意林楽器の指導者吹奏楽団の皆さん。タイプの違う指揮者にしっかりと対応して合わせてくれました。
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最後のふり返りはグループディスカッションを経てグループごとに発表という形で。 あえて「同じ地域から来た人は別グループで」とお願いしましが、どのグループも打ち解けた雰囲気でした。5日間をともに過ごした、ある意味「合宿」みたいなものでしたから、自然と仲も深まったことと思います。
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というわけで、5日間の一大プロジェクト、無事に走り抜けました! 参加者の皆さんからも、全体的にとても良いフィードバックがもらえて安心しました。そして、4枚目のヤマハ中国ならびに成都意林楽器の皆さんには、いろいろとハードワーク&お気遣いいただき、心から感謝しています🙏🏻
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2000年に、初めて合歓の郷でのジャパン・バンド・クリニックに行ったとき「知りたかった情報が山のようにある」と大きな感動を覚えたものでした。 それと同じとはいいませんが、似たような種類の何かを参加者の皆さんに持ちかえってもらえたのであれば、前に立っていた者として大きな喜びです!
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今回は、音楽面でも語学的にも、私の器用貧乏=ジェネラリスト要素が、良い方向に活かせたなと自負しています。加えて、コロナ直後の2021年夏に感じた「音楽的イメージの重要性」やパンデミック以降自分の楽器を持ち歩いて、自分で吹く機会が増えたことも大きな助けとなりました。コロナ後のこのタイミングだったからこそなし得た内容もあったように思います。
他方、しばしば言いよどむ、四声もときどき間違える外国人の中国語を5日間聞かされた皆さんの忍耐にも感謝しています🙏🏻 中国語の語彙や表現力をもっと高めたいなと、会期中何度も思いました😅 勉強しなくては!
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ヤマハ中国の管打楽器部門から「雅马哈体系管乐团指导者培训」について、公式のレポートが公開されています!