本日5月22日に、陸上自衛隊西部方面音楽隊第49回定期演奏会@熊本県立劇場が行われ、委嘱作品《九州沖縄民謡組曲 ─ 8県9曲の民謡による》を、志賀亨2等陸佐の指揮の下、初演していただきました。
表情豊かで熱量ある演奏に仕上げていただき大変嬉しく思います! 素晴らしい機会をありがとうございました!
今回の委嘱に際しては、
- 九州沖縄の8県すべてを網羅する
- 民謡は正調を基本に
- 組曲の各楽章を独立して/自由に組み合わせて演奏できるようにする
- ホールだけではなく、体育館や屋外などでの演奏も考慮する
- 中編成の師団・旅団の音楽隊(約30名程度)でも演奏できるように
- 各楽章を構成する県は、第4師団、第8師団、第15旅団の区域と熊本県に合わせる
といった、実用面でのリクエストがありました。
私は、縛りがあるほうが書きやすいタイプです。今回、選曲や構成にはもちろんかなり悩みはしたのですが、結果的には、上記の条件は満たしつつも、音楽的に決して不自然ではない形にまとめられたのではないかと自負しています。音楽隊の皆さんなどからも、ポジティブなご評価を多くいただき、大変嬉しく思います。
実際のところ、私はいわゆる「和モノ」を書いたのは今回が初めてです。最初のうちは暗中模索な面もあったのですが、意外にも、これまでに書いたマレーシアや台湾の民謡をアレンジした経験が活きる面もが多々ありました。民謡には共通するものがあるのだなぁと感じた次第です。
音楽隊の皆さんには、リハーサルでのリクエストにも素早く反応してくださったほか、様々にお気遣いいただきまして、心から感謝しています。
今回の作品、上記の通り実用性が高いものだと思いますし、難易度的には高校生ならば十分演奏できます。自衛隊音楽隊にも、それ以外の民間のバンドにも広く演奏していただけると大変嬉しく思います(流通の方策を考えてまいります)。じきに、今回の演奏がYouTubeにもアップされるそうなので、その際にはぜひご紹介差し上げたいと思います!