今日は、部活の合奏が午前中だったので、そのまま近くの千葉県立関宿城博物館(千葉県野田市)に立ち寄ってきました!🏯
「河川とそれにかかわる産業」が展示テーマのこの博物館。近年、河川や流路の歴史、治水に対する興味を深めている私にとっては楽しすぎる場所でした!
洪水との戦いの連続であった関東平野においての最大級の治水事業は、江戸時代初期の利根川東遷であったといえます。利根川と江戸川との分流地点である関宿は、まさにその要衝でした。
事業の中心にあたったのは、荒川西遷にも従事し北足立郡伊奈町の由来となった伊奈忠次らの伊奈氏一族であるところに、埼玉県民としては親近感が湧きます!
旧・関宿町域は、今でこそ鉄道も通じていない農村のようにな地域でしたが、かつては水運で大いに栄えた城下町だったそうです。ところが、明治以降の河川改修で、城下町の面影は新河道や堤防によって壊滅的に失われてしまったとのこと。 まさに、河川と運命をともにした地域といえるのでしょう。
ついでに調べていて知ったのですが、古河城や栗橋城(でも、位置は現在の埼玉県久喜市ではなく茨城県猿島郡五霞町元栗橋あたり)も、やはり河川改修の結果として、城跡の大半が消滅してしまったのだそうです。 このエリアの河川改修の歴史は様々に複雑すぎて、頭のなかで理解が追いつきません。
関宿城博物館から歩いて10分くらいのところにある、江戸川流頭部中之島公園にも足を伸ばしてきました。
何よりの見所は、1927年(昭和2年)に完成した関宿水閘門!
完成から93年経った今なお、利根川から江戸川に流れる水量を調節する役割を現役で担っているそうです!
県境に萌えるワタクシは、地図とにらめっこしながら移動。このあたり、河道と県境とが一致していないのは、1927〜28(昭和2〜3)年の河川改修の結果のようです (最後の画像、明治45年発行5万分1地形図は「今昔マップ」より作成)。
地図と資料/史料とを見ながら歴史を想像する時間、楽しかったです!😊